日焼け止めを塗ると、夕方には顔がつっぱる。ファンデーションがよれる。首まわりだけカサつく。そんな経験から、「日焼け止め=乾燥するもの」と思っている方は少なくありません。
ただ、ここ数年は日焼け止めの進化が目覚ましく、スキンケアのような使い心地でうるおいを保ちながら、SPF50クラスの紫外線防止効果も備えたアイテムが増えています。「保湿UV」「日焼け止め乳液」「UV美容液」といった呼び名も、すっかり定着しました。
この記事では、日本で買えるSPF50の保湿系日焼け止めを、メーカー公式の情報をもとに10品ご紹介します。選び方のポイントや塗り方のコツもまとめたので、ご自身の肌質や使うシーンに合わせて比較してみてください。
「SPF50」の保湿日焼け止めを選ぶ前に知っておきたい基本
SPFとPAは何を表している?
SPFは、肌が赤くなる原因となる紫外線B波(UVB)を防ぐ力の目安です。PAは、肌の奥に届いてシミやシワ、たるみの一因になるとされる紫外線A波(UVA)を防ぐ力の分類で、「+」が多いほど効果が高くなります。最高レベルは「PA++++」です。
SPFは50を超える数値がすべて「SPF50+」と表示されます。そのため、SPF50とSPF50+の間に極端な差があるわけではありません。大切なのは、数値の高さよりも「十分な量を、ムラなく、こまめに塗り直す」ことです。
なお、SPFやPAの表示は、1㎠あたり2mgを塗ったときに測定した値です。実際には、この量より少なく塗っている方が多いといわれています。表示どおりの効果を得るには、使用量の目安を守ることが欠かせません。
保湿系のSPF50を選ぶときの5つの視点
1. 肌質に合っているか
乾燥肌の方はクリームや乳液タイプ、脂性肌や混合肌の方はさらっとしたジェルやムースタイプが使いやすい傾向があります。敏感肌の方は、アルコールフリーやパッチテスト済みなどの表示も参考になります。
2. 使う場所と時間
通勤や買い物など日常使いなのか、屋外レジャーなのかで、必要な耐水性や落ちにくさが変わります。毎日使うなら、石けんや洗顔料で落とせるタイプが肌への負担を減らしやすくなります。
3. 化粧下地を兼ねられるか
朝の時短をしたい方には、下地としても使える日焼け止めが便利です。ただし、仕上がりを重視する場合は、下地を重ねたほうがきれいに仕上がることもあります。
4. 紫外線吸収剤の有無
紫外線吸収剤を使っていない「ノンケミカル処方」を選びたい方もいます。一方で、吸収剤を使った処方は、白浮きしにくく、なめらかに伸びるという利点もあります。どちらが優れているというより、好みと肌との相性で選ぶのが基本です。
5. 美容成分
日焼け止めにスキンケア成分を組み合わせた製品も多くあります。医薬部外品の場合は、有効成分の表示を確認しましょう。
SPF50の保湿日焼け止めおすすめ10選
ここからは、10品を順番にご紹介します。SPFやPAの値、成分、容量は各メーカーの公式情報をもとにしていますが、リニューアルや仕様変更が入ることもあります。ご購入前に、パッケージや公式サイトで最新の表示をご確認ください。
1. オルビス リンクルブライトUVプロテクター N(通常色
SPF50+・PA++++/医薬部外品/50g

シワ改善と美白を同時にケアしたい大人世代に選ばれている、オルビスの顔用日焼け止めです。有効成分のナイアシンアミドが、シワを改善し、メラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぎます。
紫外線に反応して膜が厚くなる独自技術を採用しており、汗や皮脂に強いのも特徴です。それでいて、使い心地は美容液のようになめらか。アルコール、パラベン、香料、着色料を使っていない処方で、ノンコメドジェニックテストとアレルギーテストも済んでいます(すべての方に起こらないわけではありません)。
単品で使えば石けんで落とせるので、毎日のケアにも取り入れやすい一本です。使用量の目安は、顔全体で大きめのパール1粒程度。スキンケアの最後に、手のひらに肌が吸いつくのを確認してからなじませるとムラになりにくくなります。
こんな方におすすめ
- – シミ・シワ対策と紫外線対策を1本で済ませたい方
- – 乾燥が気になる大人肌の方
- – 香料や着色料を避けたい方
2. オルビス リンクルブライトUVプロテクター N(ローズ)
SPF50+・PA++++/医薬部外品/50g

通常色と同じ機能を備えたまま、ほんのりピンクに色づいたタイプです。塗るだけで肌色がトーンアップし、血色感も出ます(メイク効果による)。くすみや赤みなど色ムラが気になる方が、ライトなメイクで済ませたい日にも向いています。
化粧下地としても使えますが、より美しく仕上げたい場合は、別の下地を重ねるのもおすすめです。顔以外にも使えますが、色がついているため、衣類に付着しないよう注意しましょう。落とすときは石けんでOKです。
こんな方におすすめ
- – 1本で下地の役割も持たせたい方
- – 休日の時短メイクをしたい方
- – 顔色が悪く見えがちな方
3. ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム
SPF50・PA+++/50g

花王の人気シリーズ「アクアリッチ」で初めて、紫外線吸収剤を使わない処方を採用したクリームです。水系の処方に紫外線散乱剤を分散させる工夫により、みずみずしいのにしっかり密着します。
うるおいのカプセルが肌の上で厚みのある層をつくり、水分を抱え込んで、ふっくらやわらかな感触が続きます。ベタつかず、乾燥しにくい使い心地です。アルコール、パラベン、着色料は不使用。石けんで落とせて、敏感肌の方を対象にしたパッチテストも実施されています(すべての方に刺激や湿疹が起こらないわけではありません)。
なお、SPF50・PA+++である点には注意が必要です。SPF50でもPAは「+++」なので、UVAへの防御力にこだわる方は、ほかの商品と見比べてみてください。
こんな方におすすめ
- – 紫外線吸収剤フリーの日焼け止めを探している方
- – 一年を通して毎日使いたい方
- -ドラッグストアで手軽に買えるものがいい方
4. ビオレUV アクアリッチ エアリーホールドクリーム
SPF50+・PA++++

軽い泡のようなムースタッチのクリームです。まわりの湿度に応じて、うるおいを吸い込んだり放出したりして、肌の水分バランスを整える発想の設計です。湿度が高い日はベタつきを抑え、乾燥する環境ではうるおいを保ちます。
ヒアルロン酸やビタミンC誘導体などの保湿成分を配合。皮脂によるテカリを抑えつつ、乾燥しにくいのが魅力です。毛穴をぼかすパウダーも入っており、化粧下地としても使えます。日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ効果もあります。
やわらかい泡のような質感で、顔にも体にも伸ばしやすいのがうれしいところ。汗をかく季節や、湿度の変化が大きい時期に活躍します。
こんな方におすすめ
- – 混合肌・脂性肌で、乾燥とテカリの両方が気になる方
- – 軽い使い心地を重視する方
- – 顔と体を同じ日焼け止めで済ませたい方
5. アリィー クロノビューティ フラットスムースフィルターUV
SPF50+/30g

肌の凹凸に着目した、カネボウ化粧品の日焼け止めです。ニキビ跡や毛穴のくぼみは、塗りムラが出やすく、紫外線ダメージを受けやすい場所。そこで、壊れにくいゲルカプセルが凹凸にとどまって厚い塗膜をつくり、なめらかに整えながら紫外線をカットします。
クリームイエローの色が、肌をくすませずに自然に色ムラをカバー。ポリ-γ-グルタミン酸Naと BGといううるおい成分(保湿)も配合され、乾燥によるざらつきを感じにくい、もっちりした感触に仕上がります。
水や汗、こすれにも強いので、屋外で過ごす日に頼りになります。アレルギーテスト済みです(すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません)。香りはスイートオレンジとジャスミン。
こんな方におすすめ
- – 毛穴やニキビ跡の凹凸が気になる方
- – 汗や皮脂で日焼け止めが崩れやすい方
- – 屋外で長時間過ごす方
6. SENSAI アドバンスト エッセンスデイヴェール
SPF50・PA+++/40mL/18,700円(税込)

「UV美容液」という新しい発想の日中用美容液です。エイジングケア(年齢に応じたうるおい・ハリのお手入れ)美容液をベースに開発され、朝のスキンケアの最後に使います。
みずみずしい厚みのある膜が、日中の肌に水分を補い、保持しながら紫外線から肌を守ります。SENSAIの独自成分「小石丸シルクEX」(保湿)や、ファーミングブーストコンプレックス(保湿)を配合し、ハリとツヤを重視した使い心地です。
使用量は、ポンプ2押し分が目安。少ないと十分な紫外線防止効果が得られないため、しっかり量を使うことが大切です。SPF50・PA+++の表示なので、PAの数値は確認しておきましょう。価格帯としては、スキンケアの延長として、ご褒美的に取り入れたい一本です。
こんな方におすすめ
- – 美容液のようなつけ心地を求める方
- – ハリ・ツヤを大切にしたい方
- – 日中もリッチなうるおいを保ちたい方
7. ランコム アプソリュ ザ UV クリーム
SPF50+・PA++++/30mL 9,900円・50mL 14,960円(税込)

2026年3月に登場した、ランコムの日焼け止め用乳液です。ナイアシンアミド(整肌成分)やランコム独自のローズ成分など、4種の美容成分を配合し、デイクリームのように日中のお手入れを続けられる設計です。
新しい技術によって、みずみずしくなめらかなテクスチャーを実現。塗った瞬間から軽く、ベタつきにくいので、その後のスキンケアやメイクの邪魔をしません。朝のスキンケアのあと、顔全体から首にかけてのばして使います。
香りが華やかなので、好みを分ける可能性はありますが、使うたびに気分が上がるという声も多いアイテムです。
こんな方におすすめ
- – スキンケア感覚でUVケアをしたい方
- – 首やデコルテまでていねいに守りたい方
- – ラグジュアリーな使い心地を楽しみたい方
8. キュレル 潤浸保湿 スキンリペアUVセラム
化粧品/60g/顔・からだ用

乾燥性敏感肌のために作られたキュレルの、セラムタイプの日焼け止めです。セラミド機能成分(セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド)を配合し、セラミドの働きを補って角層にうるおいを与えます。
微細なUVカット成分を包んだセラムカプセルが肌を守り、ぴったり密着しつつも負担感の少ないセラムタイプの使い心地。乾燥性敏感肌を考えた6つの低刺激設計もポイントです。顔にもからだにも使えるので、家族で共有しやすい点も魅力です。
カプセルが粒として見えることがありますが、品質には問題ありません。よくなじませてお使いください。液に粉体が含まれているため、衣類やカバンにつかないよう注意が必要です。
SPF・PA値はパッケージや公式サイトで確認してから選びましょう。
こんな方におすすめ
- – 乾燥性敏感肌で、日焼け止めが刺激になりがちな方
- – 顔と体の両方に使いたい方
- – セラミドケアと紫外線対策を同時に行いたい方
9. キュレル 潤浸保湿 UVローション
医薬部外品/60mL/顔・からだ用

有効成分にグリチルリチン酸ジカリウムを配合した、ローションタイプの日焼け止めです。よく振って、顔なら直径約1.5cm分を数回に分けてなじませます。
さらっとした軽いテクスチャーで、広い範囲にも塗りやすいのが特徴。夏場やスポーツの日など、量を使いたい場面にも向いています。
使用量が少ないと十分な紫外線防止効果が得られないので、少量ずつ重ねづけしましょう。汗をふいたあとは、つけ直してください。SPF・PA値は、購入前に公式情報でご確認ください。
こんな方におすすめ
- – さらっとした軽い使用感が好きな方
- – 体にたっぷり使いたい方
- – 医薬部外品の日焼け止めを探している方
10品の比較ポイントまとめ
| 商品 | SPF/PA | タイプ | 特徴 |
| オルビス リンクルブライトUVプロテクター N(通常色) | SPF50+ PA++++ | 医薬部外品 | シワ改善・美白、石けんオフ |
| オルビス 同(ローズ) | SPF50+ PA++++ | 医薬部外品 | トーンアップ、下地兼用 |
| ビオレUV ウォータリーホールドクリーム | SPF50 PA+++ | 化粧品 | 紫外線吸収剤フリー |
| ビオレUV エアリーホールドクリーム | SPF50+ PA++++ | 化粧品 | ムース状、テカリ対策 |
| アリィー フラットスムースフィルターUV | SPF50+ | 化粧品 | 凹凸補整、耐水・耐摩擦 |
| SENSAI エッセンスデイヴェール | SPF50 PA+++ | 化粧品 | UV美容液、ハリ・ツヤ |
| ランコム アプソリュ ザ UV クリーム | SPF50+ PA++++ | 化粧品 | 日焼け止め乳液 |
| キュレル スキンリペアUVセラム | 公式で確認 | 化粧品 | セラミドケア、顔・からだ用 |
| キュレル UVローション | 公式で確認 | 医薬部外品 | 軽いローション |
| キュレル UVエッセンス | 公式で確認 | 医薬部外品 | しっとりエッセンス |
保湿系SPF50日焼け止めの正しい使い方
量は「少なすぎない」ことが大前提
どんなに高機能な日焼け止めでも、量が足りなければ表示どおりの効果は期待できません。製品ごとに使用量の目安が記載されているので、必ず確認しましょう。たとえば、パール粒大、直径約1.5cmなど、メーカーによって示し方が異なります。
一度にたっぷり塗るとムラやモロモロの原因になるため、少量ずつ数回に分けてなじませるのがコツです。
スキンケアのあとに塗る
洗顔後、化粧水や乳液などで肌を整えてから日焼け止めを塗ります。肌が手のひらに吸いつくくらいなじんでから塗ると、ムラになりにくくなります。
こまめな塗り直しを忘れずに
汗をかいたとき、タオルで顔をふいたとき、マスクや手で触れたあとは、日焼け止めが落ちやすくなります。メイクの上から塗り直したい場合は、ミストやパウダー、スティックタイプなどを併用すると便利です。
クレンジングは製品の表示に従う
石けんや洗顔料で落とせるタイプもあれば、専用のクレンジングが必要なタイプもあります。ウォータープルーフ性が高い製品ほど、落としにくい傾向があります。パッケージの表示を確認しましょう。
日焼け止めを選ぶときの注意点
肌に合わないときは使用を中止する
赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などの異常が出たときは、使用をやめて皮膚科医に相談してください。「アレルギーテスト済み」「ノンコメドジェニックテスト済み」といった表示は、すべての方に反応が起こらないことを保証するものではありません。
目に入らないよう注意する
万一入ったときは、すぐに十分な水で洗い流しましょう。
衣類につく可能性がある
色つきのタイプや、粉体入りのタイプは、衣類やカバンにつくことがあります。
日焼け止めだけに頼らない
帽子、日傘、サングラス、長袖の衣類などと組み合わせると、より紫外線を避けやすくなります。
よくある質問
Q. 曇りの日や室内でも日焼け止めは必要?
曇りの日でも紫外線は届いています。晴れの日よりは少なくなりますが、日常的にUVケアをしておくと安心です。窓際で過ごす時間が長い方も、取り入れておくとよいでしょう。
Q. SPF50とSPF30、どちらを選べばいい?
通勤や買い物程度ならSPF30前後でも足りるといわれますが、長時間の屋外活動や、日差しが強い場所ではSPF50が安心です。ただし、数値が高いから安心とは限りません。量と塗り直しを重視しましょう。
Q. 敏感肌でも使える?
製品ごとに処方が異なります。敏感肌の方は、低刺激設計やパッチテスト済みの表示を参考にしつつ、まず腕の内側などで試してから顔に使うと安心です。
Q. 秋や冬も日焼け止めは必要?
紫外線は一年中降り注いでいます。とくにUVAは季節による変動が小さいため、保湿系の日焼け止めを一年通して習慣にするのがおすすめです。

まとめ
SPF50の日焼け止めでも、いまは「乾燥しにくい」「スキンケアのように使える」タイプがたくさんあります。この記事でご紹介した10品を、選ぶ視点別に整理すると次のとおりです。
- シワ改善・美白も一緒にケアしたい:オルビス リンクルブライトUVプロテクター N
- トーンアップや下地兼用がいい:オルビス(ローズ)
- 紫外線吸収剤フリーがいい:ビオレUV ウォータリーホールドクリーム
- テカリと乾燥の両方が気になる:ビオレUV エアリーホールドクリーム
- 毛穴やニキビ跡の凹凸が気になる:アリィー フラットスムースフィルターUV
- スキンケア感覚で贅沢に使いたい:SENSAI、ランコム
- 乾燥性敏感肌で、顔と体に使いたい:キュレル
自分の肌質、使うシーン、予算に合わせて選んでみてください。気になる商品があれば、店頭のテスターやサンプルで使い心地を確かめてから購入すると、失敗しにくくなります。
本記事は各メーカーの公式情報をもとに作成しています。SPF・PAの値や仕様、価格は変更される場合があります。ご購入前に公式サイトまたはパッケージで最新情報をご確認ください。
参考情報: オルビス、花王(ビオレUV)、カネボウ化粧品(アリィー)、SENSAI、ランコム、キュレル 各公式サイト

